平成23年度事業・決算報告

平成23年度は、東北インテリジェント・コスモス構想の下に、東北地域の自然科学研究に対する助成、国際的研究交流に対する助成事業を実施した。また、研究報告書評価委員会において平成22年度助成事業の研究実績評価を行う等、有望シーズの発掘を行った。

また、今年度休刊となった機関紙の機能については、財団ホームページの内容拡充を図ることにより対処する等、コスモス構想の一層の推進を図る事業を展開してきた。

1、自然科学研究に対する助成事業(寄附第4条第1号)

1、インテリジェント・コスモス奨励賞への助成(@10万円×10テーマ)

東北7県の大学等の研究機関に所属している40歳(医歯薬系は42歳)以下の若手研究者を対象に、独創的研究開発の種(シーズ)を発掘するとともに、東北地域の活性化・発展に寄与するような研究を支援するため、10テーマに対して「インテリジェント・コスモス奨励賞」を授与し、あわせて助成金を交付した。

No. テーマ 受賞者(助成先)
1 実用的磁気冷凍材料の開発に向けた遍歴電子メタ磁性転移と腐食および耐食性向上の研究 東北大学多元物質科学研究所
助教 藤枝 俊
2 もみ殻由来活性炭による灯油中難脱硫化合物の吸着除去 秋田大学大学院工学資源学研究科
准教授 熊谷 誠治
3 結晶-アモルファスハイブリッド化による
偏波無依存光変調素子の創製
長岡技術科学大学工学部
助教 本間 剛
4 スピン流を用いた超省エネルギー量子機能デバイスの創出 東北大学金属材料研究所
助教 安藤 和也
5 舌の残存機能に着目した新しい生活支援技術の開発 岩手大学工学部
助教 佐々木 誠
6 次世代型がん治療薬を目指す低分子抗体の多量体化戦略 東北大学大学院工学研究科
准教授 浅野 竜太郎
7 新規乳癌関連分子の細胞分裂制御能の解析による癌治療法の開発 東北大学加齢医学研究所
准教授 千葉 奈津子
8 腫瘍特異的糖タンパク質に対する抗体医薬および腫瘍マーカーの創製 山形大学医学部先端分子疫学研究所
准教授 加藤 幸成
9 細胞外マトリックス糖鎖による新たな癌シグナル増幅機構の解析 福島県立医科大学医学部
苅谷 慶喜
10 抗癌剤治療後の再発機序に関わる基礎的検討 岩手医科大学医学部
講 師 西塚 哲

2、国際的研究交流に対する助成事業(寄附第4条第2号)

1、国際学会への助成(@10万円×5件)

国際的研究交流を東北地域全域において促進し、科学技術の発展と独創的学問の進歩向上に資するため、東北地域における各種国際会議5テーマに対して助成を決定したが、3月11日に発生した震災による原子力発電所の放射能漏れの影響により、3件が助成中止となり、2件の助成となった。

No. 催事名 主催者
会期
推薦者
備考
1 第6回日中若手のための
有機化学シンポジウム
第6回日中若手のための
有機化学シンポジウム組織委員会
2011/11/19~2011/11/23
東北大学
中止
2 第4回ニワトリ研究国際学術集会 東北大学ニワトリ研究国際学術集会準備委員会
2011/08/29~2011/09/02
東北大学
24年度に延期
開催地変更:名古屋
3 IS-EMD2011
(11th International Session on
Electromechanical Devices, 2011, Akita)
IS-EMD2011実行委員会
2011/11/17~2011/11/18
秋田大学
-
4 第6回アジア超伝導
エレクトロニクスシンポジウム
(6th East Asian Symposium on
Superconductive Electronics, EASSE2011)
EASSE2011実行委員会
2011/10/27~2011/10/29
山形大学
-
5 非線形解析学と凸解析学に関する第7回国際
会議
(NACA2011:The Seventh International
Conference on Nonlinear Analysis and
Convex Analysis)
事務局:弘前大学
(主催:非線形解析学と凸解析学に関する研究活動団体)
2011/07/31~2011/08/04
新潟大学
開催地変更:韓国

3、産学官連携推進事業及び支援事業(寄附行為第4条第3号)

1、シーズコーディネート事業

新産業創出の推進を図るため、研究報告書評価委員会において、平成22年度に行ったインテリジェント・コスモス奨励賞受賞者の研究実績報告書に基づき、シーズコーディネーターが実用化・事業化の観点から評価及び調査を行い、評価が高いものを選考委員会に推薦した。

4、その他の事業(寄附行為第4条第4号)

1、ホームページの充実

学術振興財団の活動状況を広報し、会員への情報提供を図るとともに、会員の拡充を図り、事業活動の充実をしていくために発行を行ってきた機関誌が、本年度休刊となったため、新たに「インテリジェント・コスモス奨励賞」授与式の画像掲示、賛助会員のページ増設等の拡充を行い、機関誌としての役割の一端を担った。

収支計算書

平成23年4月1日から平成24年3月31日まで
科目 予算額 決算額 差異
Ⅰ 事業活動収支の部
1 事業活動収入
<1> 事業活動収入 6,200,000 8,766,830 △2,566,830
基本財産運用収入 6,200,000 8,766,830 △2,566,830
<2> 会費収入 1,200,000 1,000,000 200,000
賛助会員会費収入 1,200,000 1,000,000 200,000
<3> 補助金等収入 0 0 0
シーズ熟成活動推進事業受託収入 0 0 0
<4> 雑収入 1,000 534 466
受取利息 1,000 534 466
雑収入 0 0 0
事業活動収入計 7,401,000 9,767,364 △2,366,364
2 事業活動支出
<1> 事業費支出 2,596,000 2,255,016 340,984
(1)インテリジェント・コスモス奨励賞助成費 1,000,000 1,000,000 0
(2)実用化研究助成費 1,000,000 1,000,000 0
(3)国際学会助成費 500,000 200,000 300,000
(4)シーズコーディネート事業費 96,000 55,016 40,984
(5)機関誌発行事業費 0 0 0
<2> 管理費支出 5,365,000 5,134,834 236,165
(1)人件費 3,598,000 3,588,824 9,176
(役員報酬) 3,500,000 3,500,000 0
(通勤手当) 78,000 78,000 0
(福利厚生費) 20,000 10,824 9,176
(2)会議費 575,000 505,534 69,466
(理事等旅費) 175,000 150,360 24,640
(理事会等会議費) 400,000 355,174 44,826
(3)旅費交通費 130,000 37,550 92,450
(役職員旅費交通費) 130,000 37,550 92,450
(4)賃金 0 0 0
(5)交際費 0 0 0
(6)通信運搬費 140,000 97,908 42,092
(7)消耗品費 200,000 190,141 9,859
(8)諸謝金 30,000 33,200 △3,200
(9)手数料 30,000 25,095 4,905
(10)委託料 260,000 260,000 0
(11)使用料 135,000 124,000 11,000
(12)賃貸料 252,000 252,000 0
(13)光熱水量費 15,000 20,583 △5,583
(14)雑費 0 0 0
事業活動支出計 7,961,000 7,389,851 571,149
事業活動収支差額 △560,000 2,377,513 △2,937,513
Ⅱ 投資活動収支の部 0 0 0
Ⅲ 財務活動収支の部 0 0 0
Ⅳ 予備費支出 0 0 0
当期収支差額 △560,000 2,377,513 △2,937,513
前期繰越差額 2,000,000 2,574,962 △574,962
次期繰越収支差額 1,440,000 4,952,475 △3,512,475

(単位:円)

収支計算書に対する注記

次期繰り越し収支差額に含まれる資産及び負債の内訳

資金の範囲には、現金預金を含めている。なお、前期末及び当期末残高は、下記に記載するとおりである。

科目 前期末残高 当期末残高
現金預金 2,574,962 4,952,475
未収金 0 0
合計 2,574,962 4,952,475
未収金 0 0
合計 0 0
合計 0 0
次期繰越収支差額 4,952,475 4,952,475

(単位:円)

予算額と決算額との差異が著しい科目及びその理由

(1)基本財産運用収入
基本財産の債権のうち、3億5千万円が満期となり、新債権の運用利率が1.4%から1.8~1.84%になったこと及び購入単価が100円未満の債権が生じたことにより、大幅な収入増となった。
(2)国際学会助成費
5テーマに対して助成を決定したが、3月11日に発生した震災による原子力発電所の放射能漏れの影響により、3件が助成中止となり、2件の助成となった。
(3)シーズコーディネート事業費
実用化・事業家の観点から評価及び実地調査を行ったが、実地調査対象期間の所在地が仙台市のみであったため、当初見込んでいた2名分の旅費が不要となった。
(4)旅費交通費
公益法人移行に伴う、内閣府への旅費について、3回延5名の旅費を見込んでいたが、当期は1回1名であったため不要額が生じた。
(5)通信運搬費
理事会・評議会の書面表決依頼及びインテリジェント・コスモス奨励賞の推薦依頼の一部をメール配信したことにより、若干の差異が生じた。